作業メモとして書いておきます。私はスタディスキル科目を複数担当しているのですが、その授業では必ず「三角ロジック」のやり方について教えています。また担当する講義科目では成績評価にレポートを組み入れているため、三角ロジックを考えさせたあとでアウトラインの作成に入るように指示しています。
これまではその教材として、Webページを作成して利用しています。 1)これは悪くないアイデアだと思いますが、もう少し動的なコンテンツがあってもいいだろうと動画を作成することにしました。その動画がこの記事の冒頭にあるものです。
これからはこういった動画をいくつか作成し、モジュール化された教材として活用していきたいと思います。いまのところスタディスキル教育に必要な教材を作成するつもりですが、自分が担当する講義科目に必要な教材もいずれは作成していきます。
教材を作ったら作ったで、それをどう活用していくか、運用面(授業実践面)での問題が起こりますが、これは今後の授業でノウハウを蓄積していくつもりです。
動画作成にあたってのメモを残しておきます。
- 教材をスライドとして作成する
- ソフトは好きなものを使えばいいけれど、KeynoteかPowerPointの二択でしょう
- 私はマカーなのでKeynoteで作成しました
- モジュールとして利用したいので必要最低限の分量と情報量にする
- 教えたいことに足りない、と思うならもうひとつ別モジュールを作るぐらいで考えておく
- 後でナレーションを入れるので、スライドにあるオブジェクトのアニメーションのタイミングに注意する
- ひとかたまりのナレーションの切り目でオブジェクトとアニメーションさせるといいようだ
- スライドを配布するためにPDFで書き出しておく
- ソフトは好きなものを使えばいいけれど、KeynoteかPowerPointの二択でしょう
- ナレーションを入れる
- Keynoteの「プレゼンテーションを記録」機能を使う
- ナレーションの原稿はKeynoteの「ノート」に書いておく
- アドリブで一発撮りなんて無理!
- この機能では録音した音声をトリミングできないので、失敗した場合は全部撮り直すか、失敗した箇所の直前から撮り直す
- 全てを録音した後にミスを見つけるとちょっと辛い
- できる限り作業効率を上げるため、スライドを複数のファイルに分割しておくとよい
- 今回は、三角ロジックの要約的な説明、三角ロジックの各パーツおよび作成例の説明、三角ロジックを作成するにあたっての注意事項、の3つのファイルに分割しました
- きちんとした外付けマイクを持っていないため、iPhoneの付属品のイヤフォンを利用した
- イヤフォンに付いているマイクでもなんとかなったけど、ちゃんとしたマイクは必要だろう
- OSXのシステム環境設定の「サウンド」からマイク入力の音量(ゲイン)を上げる、結構高めにしておいた
- ゆっくりしゃべったつもりだが、もう少し早くでもいいのかもしれない
- ナレーションを記録したスライドを動画に書き出す
- ファイル形式はQuickTime(.m4v)で解像度は720p
- 1080pでも書き出せるけど、本当に必要かな?
- 書き出した動画ファイルたちをQuickTime Playerに読み込ませてつなげていく
- QuickTime Playerでは「最初」と「最後」をトリミングできるが、任意の途中箇所をトリミングできないので、そこは注意する
- したがってスライドの時点でファイルを分割しておく必要がある
- つなぎかたは、1番目のファイルの「最後」つまり終了位置に2番目のファイルを挿入し、つぎに2番めのファイルの終了位置に…という具合につなげていく
- QuickTime Playerでは「最初」と「最後」をトリミングできるが、任意の途中箇所をトリミングできないので、そこは注意する
- つなげた動画ファイル書き出す
- ファイル形式は.movです
- ファイル形式はQuickTime(.m4v)で解像度は720p
- 動画ファイルを適宜活用していく
- YouTubeに載せてもいいし(アップロードできる動画の長さは15分以内であることに注意、ただしGoogleに申請して延長可能であるらしい)
- 自分の管理するウェブログで公開してもいい
- もちろんファイル単体で持ち歩いて、教室のPCで再生してもいいわけです
今後の課題としては、外付けマイクを調達してきて音質を向上させる、動画処理ソフトを導入して動画編集を効率的にやる、とかですね。あと今回の動画は長さが15分もありました。もし反転学習みたいなことをやるならば、これはちょっと長すぎ。できれば10分、いや5分以内に抑えたいなあ。もっと細かくモジュール化してやるか。
[注]
- そのページはこちらです。 → http://u-labo.org/wp/teaching/logical_thinking/toulmin_diagram ↩